特集 サラリーマンでも4Aで予備試験→司法試験最短合格!

TOさん
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T.O.さん

仕事・子育てと並行して中村講師の「4A基礎講座」「司法試験/予備試験 4A論文過去問分析講義」を受講し、2016 年予備試験に合格。その後、2017 年に見事、司法試験にも合格を果たす。

サラリーマンでも予備試験経由で司法試験に合格できる!
フルタイムで働くサラリーマン受験生が、家事・育児とも両立しながら司法試験に合格した秘訣を、中村講師とのインタビューから解き明かします。

勝因は徹底した過去問の繰り返し

中村講師 この度は、司法試験合格おめでとうございます。早速ですが、その勝因は何だったのでしょうか?

T.O.さん 一言で言うと、過去問を繰り返したことだと思います。合格に結びつくことは時間の許す範囲で可能な限りやったかと思うのですが、一番合格に貢献したのは司法試験と予備試験の過去問の繰り返しだと断言できます。

中村講師 では、具体的にどのようにして学習を進めていたのですか?

T.O.さん 私は、H27年の予備試験に不合格となり、その年の8月から中村先生にお世話になったのですが、まず12月までに「4A基礎講座リバイバルパック」を使って「4A論文解法パターン講義」を全て見終えてから、「司法試験 4A論文過去問分析講義」を受け、その後に「予備試験 4A論文過去問分析講義」を受講して、H28年の予備試験に合格しました。

中村講師 予備試験受験時から、司法試験の論文過去問も解いていたのですね。

T.O.さん 予備試験受験時には、司法試験の論文過去問も全科目とりあえず1周は終了していました。先生が講義で「予備試験に受かったら、司法試験まで半年しかない」とおっしゃっていたので、備えていました。あと、予備論文本試験現場で難問を見た時に動揺しないように、予備試験を超える難問かつ長文の司法試験過去問を体感しておき、メンタルを鍛えるという目的もありました。そして、予備試験合格後から司法試験受験までの間も、司法論文過去問を3周、予備論文過去問を2周と、「4A論文解法パターンテキスト」を繰り返していました。

4Aで論点主義から脱却

中村講師 先程のお話で、8~12月の4か月間で「4A論文解法パターン講義」を全て受けたというのは、社会人としては驚異的だと思うのですが、どうやってそんなハイペースで受講したのですか?

T.O.さん 倍速で受講しました。ただ、「4A論文解法パターン講義」は、倍速だとさすがに厳しいので、事前に分からないなりに4Aで答案構成するという予習をした上で、ですが。それまでは、いわゆる“論点”と論証を暗記しておき、問題文から「あ、この論点を書くんだ」と読み取って書き出す“論点主義”的スタイルだったので、その思考方法から脱却するため、4Aの①当事者確定→②言い分→③法的構成→④あてはめを愚直に体に覚え込ませるという意味でも予習が役立ちました。

「4A論文解法パターン講義」を受ける際に心がけていたことは、「1回、全力で見る!」ということです。先生と一緒に考えながら論文式問題を解いていく講義なので、いかに1回で集中して受講するかが大切だと思います。復習はあまりタイムリーにはできなかったのですが、予習→受講→予習→受講…と進めて1科目が終わったあたりで、ザーッとその科目全体の復習をするようにしていました。

中村講師 では、“論点主義”から4Aに変えたらどうなりましたか?

T.O.さん 一番変わったのは、問題文を素直に読めるようになったことです。“論点主義”のときは、あらかじめインプットされた“論点”が吐き出しやすいように、問題文を不自然に解釈したり、予断をもって読んでしまい、今思えば的外れなことを書いたことも多々あるのですが、4Aに変えたらそれがなくなりました。問題文を素直に読んで、①この人とこの人が当事者で②それぞれの言い分は何か、③それを達成するにはどういう法的構成をするか…ということをシンプルに考えるようになりました。

特に、司法論文の問題文は予備試験よりも長いので、目を皿のようにして“論点”を探すのは無理でしたね…問題文をザッと斜め読みするくらいで解ける4Aが一番楽でした。4Aで解くと、それがそのまま答案構成になる点も、楽になりました。

中村講師 答案に変化はありましたか?

T.O.さん 余計なことを書かなくなりました。問題文の事情が条文の文言にそのままあてはまるところは、余計な解釈論=“論証”を展開しなくなり、その分答案を短く書けるようになったと思います。特に、時間に追われる刑法では革命的でした。

“論点主義”だったときは、とりあえず知っている“論点・論証”は書いておかないと不安で、特に論ずる必要なく条文に問題文の事情をそのまま当てはめれば済むような場合にも、「僕は勉強しています」みたいなアピールのために無駄な解釈論を展開して墓穴を掘るようなことがよくありました。

社会人の答案の書き方について

中村講師 T.O.さんは、お仕事で忙しい中でも答案を結構書いていましたよね。具体的にどのようにしていたのですか?

T.O.さん どうしても実際の試験どおりに時間を取るのは難しいので、パソコンを使って時間を短縮し、予備論文過去問なら分割して1問毎に、最終的には45~50分間で書いていました。

他方、論文過去問潰しの初回は、時間がオーバーしても、自分なりに丁寧に論理の流れを考えて、納得いくまで答案を修正したりしていました。

中村講師 すると、例えば2時間勉強できるときに、2時間では終わらないということも…

T.O.さん だいたいそうですね。でも、問題文を読んでおけば、それについて頭の中で考えることはできるので、移動中や休憩時間などの、隙間時間を見つけては考え続け、良い考えが浮かんだら、後で答案をその考えに修正したりしていました。

…今思うと、このやり方には、自分の中で最善の答案を求めてしまい、制限時間のプレッシャーを感じることができないという欠点がありましたね。また、最善を突き詰めてしまうので、「とりあえずここで多数派に乗っておく」といった“相対評価の意識”もあまり持てませんでした。どこまで書けば良しとするかという感覚が、ちょっと弱くなる方法かなと思います。ただ、このような方法で全問をじっくり解いていくと、司法論文の本試験問題はいくら時間をかけても完全には解けないことが実感でき、「これはまともに向き合うとかえって良くない」と見切りをつけられるようになりました。

予備試験の学習は司法試験にも役立つ!

中村講師 話は変わりますが、予備試験に合格したメリットを、司法試験受験の際に感じましたか?

T.O.さん 予備試験の法律実務基礎科目が結構役に立ちました。例えば、H29司法論文の民事訴訟法では、予備論文の法律実務基礎科目で書くようなことだけで足りました。4Aって要するに、要件事実論ですし。

中村講師 そうですよね!法律実務基礎科目以外はどうでしょう?

T.O.さん 予備論文過去問は、全部やって損はないと思いますね。予備試験に合格するまでに至っていれば、次の司法試験合格に必要な、底上げしなきゃいけない部分というのはあまりないと思います。私は、予備試験合格から司法試験受験まで実質6か月間ぐらいしかなかったので、やったことと言えば過去問を繰り返し解くことぐらいでした。

司法試験論文式試験の選択科目について

中村講師 選択科目はどうでしたか?

T.O.さん 労働法を選択しました。比較的、判例の暗記が大事な科目だと思うのですが、H29年の問題はこれまでとはガラッと変わって、いわゆる現場思考要素が強い問題でした。それでも、問題文に「この条文を見なさい」という旨がご丁寧に書いてあるので、混乱せず、4Aをそのまま使って、普通に答案が書けました。その条文の文言に、現場で無難に考えた趣旨の観点を加味しつつ、問題文の事情をあてはめる感じで。労働法は、当事者や言い分がほぼ明確なので、4Aを使ってパターン化しやすい科目かと思います。

短答対策について

中村講師 T.O.さんは、予備試験の短答式試験では、H27年に27位、H28年にはなんと3位!という素晴らしい成績でしたが、どのような対策をしていたのですか?

T.O.さん 私は、「4A基礎講座」等の受講前から、短答過去問集を繰り返し解きすぎてほぼ全肢の答え・解説を覚えてしまったため、条文単位で知識を整理した短答対策本を繰り返し読むのをメインとしていました。短答対策本は、初回は読みながら知らないと ころにマーカーを引き、2~3回目は条文を読みながらマーカーが引いてあるところしか読みません。そうすることで、4回目以降は、1ページ当たり3~4秒ぐらいでザーッと流し読むことができました。司法試験の短答対策は、前年の予備試験の口述対策に短答過去問を解いた後は、5月に入ってから1週間、そして短答本試験前日に徹夜で、憲民刑の短答対策本を全部読んだくらいです。

他方、予備試験では、「不安定な一般教養科目が0点でも確実に合格できるように!」という気持ちで短答対策に取り組んでいました。そうすると、一般教養科目以外の7科目で8割くらいの点数を取らないといけないので、短答過去問を肢ごとに「完璧」にした上で、さらに短答対策本まで使わなければならなかったのです。その結果、短答本試験では、結構確信を持って瞬間的に解答できるものがほとんどになりました。

受験生へのメッセージ

中村講師 最後に、予備試験を経由して司法試験合格を目指そうと考えている社会人の方に、同じ立場で合格されたT.O.さんからのメッセージをお願いします。

T.O.さん そうですね。一言で言うと、諦めずに4Aでやっていけば何とかなると思います。自分もそうだったのですが、社会人は思ったように勉強時間が取れない、勉強が進まない、その他諸々の事情で心を乱されてしまうこともあると思います。

それが原因で、「今日も勉強できなかったな」と気持ちがブルーになって、手が進まない、勉強が進まないということもあるかと思いますが、それはそれで置いておいて、その日、その日でできることをやっていけば、大丈夫です。勉強は予定通りに進まないものです。私を含め受験生の大半は試験当日になっても積み残しがある状態で試験に突入することになりますが、それでも合格できます。特にTAC/Wセミナーは、個別カウンセリング等で中村先生に質問できますし、司法試験講座のスタッフさんにも色々聞けますので、とにかく分からないことや不安なことがあればどんどん聞いてしまうのが良いと思います。

結論としては、やるべきことの方向性がきちんと合っていて、最低限の時間と諦めないというメンタルタフネスがあれば、意外と合格できるのが予備試験・司法試験ではないかと思います。

最後に、社会人はどうしても勉強時間という面では専業受験生に劣ってしまいますが、金銭的な面では強みがあるので(笑)、「4A基礎講座」や司法試験・予備試験の「4A論文過去問分析講義」、「短答過去問解法分析講義」等、使えるものは上手く利用して、効率的に学習を進めてください!

中村講師 ありがとうございました!

T.O.さんの具体的な1週間の学習スケジュールを大公開!

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