弁護士になるには?試験制度から仕事内容、気になる年収まで現役弁護士が徹底解説!

弁護士になるには

国家試験「司法試験」に合格すれば弁護士になれる!

弁護士になるには、国家試験である司法試験に合格し、合格後に約1年間の期間で実施される司法修習を修了する必要があります。なお、現在の司法試験の受験には受験資格が必要です。現行の司法試験は、
司法試験予備試験に合格する
法科大学院を修了する
どちらかを満たした人でないと受験できません。

司法試験の全体像

いきなり司法試験は受けられない!受験資格が必要です。

司法試験の受験資格を得るためには、受験資格が不要な「司法試験予備試験」に合格するか、法律の専門職大学院である「法科大学院」に入学して修了する必要があります。
「司法試験予備試験ルート」「法科大学院ルート」どちらについても、それぞれメリット・デメリットがありますが、受験資格獲得までにかかる費用や年数、司法試験の合格率などを鑑み、「予備試験ルート」をおススメしています。
特に、社会人として働きながら弁護士を目指したい、という方は、仕事を続けながら法科大学院に通うことが困難となるため、予備試験ルートで弁護士を目指すことが現実的な選択肢となるでしょう。

※予備試験ルートがおススメな理由は、下記リンクから詳しく説明しています。

弁護士になるために必要な司法修習とは?

司法試験合格後、法曹資格の取得を目指す方は、司法修習生として採用され、約1年間の司法修習を受けて修了する必要があります。
研修期間は、埼玉県和光市で実施される司法研修所での座学2ヶ月間と、各地の地方裁判所所在地に配属されての実務研修10ヶ月間の合計1年間です。
修習生は公務員に準じた身分として扱われ守秘義務を負うほか、副業などは許されません。修習の最後には司法修習生考試が行われ、これに合格してはじめて弁護士となる資格を手にすることができます。
実際に弁護士として業務を行うには、司法修習後、各地の弁護士会に登録をすることが法律上義務付けられています。

弁護士とは

高度な法律の知識で人々の権利や利益を守る専門家

弁護士とは、弁護士法でその役割を「基本的人権の擁護と社会正義の実現」と規定され、高度な法律の知識を武器に人々の権利や利益を守る専門家です。
弁護士といえば犯罪を含めた刑事事件などで裁判の代理人として法廷で活躍するイメージが強いですが、不動産売買関係のトラブル、交通事故の慰謝料問題、離婚問題、相続問題など、少しでも法律が関係することであれば、弁護士の力を借りて解決の糸口を探ることができます。
高度な専門性が要求され、複雑な紛争を解決する弁護士という仕事は、社会的ステータスも高く、高収入で人々から大きな信頼を寄せられる仕事と言えるでしょう。

弁護士の具体的な仕事内容

民事事件・刑事事件等

「民事事件」は、個人や法人が各々の権利を主張して争う事件です。交通事故・離婚などの身近な問題から会社関係等の大きな問題まで幅広い活動をします。相続のトラブルや、金銭の貸し借りのトラブル、離婚裁判や損害賠償請求などをイメージするとよいでしょう。
一方、「刑事事件」は、被疑者・被告人の無罪を主張したり、刑の軽減を主張したりするための弁護活動をします。個人対国家の争いであることが特徴で、検察官が活躍するのは刑事事件です。ニュースなどでよく耳にする逮捕・勾留・起訴などといった言葉が登場するのは全て刑事事件ですので、民事事件と比べてイメージしやすいのではないでしょうか。

公務・政策秘書

官公庁や地方自治体で、高い法律の専門知識を活かして法改正や政策形成に関わっていったり、国会議員の政策秘書として、政策研究や法案準備などの仕事に携わることもできます。

弁護士の働き方を詳しく解説!

大手弁護士法人で勤務する

大手4大法律事務所と呼ばれているのが、「アンダーソン・毛利・友常法律事務所」「長島・大野・常松法律事務所」「西村あさひ法律事務所」「森・濱田松本法律事務所」です。近年は、これらに加え、TMI総合法律事務所も所属弁護士の規模において急成長しており、5大法律事務所と呼ばれることも多いです。
大手法律事務所の特徴としては、主に日本を代表するような大手企業を顧客として幅広いリーガルサービス(法務サービス)を提供しており、日本国内だけでなく、近年急成長を見せているアジア地域での法整備なども展開しています。こうした大手法律事務所では、入所初年度から非常に忙しい環境で働くことにはなりますが、その分報酬も高く、初年度から年収は1,000万を超えるともいわれています。

一般的な弁護士法人で勤務する

上記で挙げた大手法律事務所以外の弁護士法人で勤務する形です。規模は数名~数百名と幅がありますが、事務所により、取り扱う事件や得意分野などに幅があることが特徴です。
例えば、交通事故案件や医療問題を専門に扱う事務所、ベンチャー企業の上場支援などに特化した事務所、などが一例として挙げられます。自身が興味のある分野や専門性を高めたい場合は、自分に合った専門分野の事務所でキャリアを積むことが可能です。
もちろん、離婚問題や相続問題、刑事事件など、特定の専門分野を持たず幅広い事件を手掛ける事務所も数多くあり、自分に合った事務所を選ぶことができます。

個人で法律事務所を立ち上げる

いわゆる独立して事務所を立ち上げ、弁護士として働いていく形です。実務経験なしにいきなり独立して仕事を軌道に乗せることは難しいので、どこかの一般的な弁護士法人などで実務経験を積み、独立する方が多いです。他の士業(行政書士や社労士)と比べて全ての法律事務に対応することができるため、比較的経験が浅くても独立しやすいのが弁護士です。

インハウスローヤー

企業や学校など、組織の一員(常勤弁護士)として働く形です。これまでに挙げた形は企業などに雇用されていない独立した個人事業主という形が多いのですが、ここで紹介する働き方は企業や学校、病院などの従業員であるという点が大きな違いです。
こうした常勤弁護士は、今や2,400名を超え、10年前の約7倍となっています。
常勤弁護士といえば一般企業の法務部などで活躍するイメージが強いですが、最近では学校などでも弁護士の活躍する場が増えてきています。こうした背景には、学校現場で広がるいじめや体罰、保護者トラブルなどがあり、こうしたトラブルの際は、ただの第三者ではなく弁護士資格を持ち紛争解決のプロである弁護士が介入した方が、よい結果になることが多いのです。法的リスクが潜む全ての組織に今、弁護士の力が必要とされているのです。

弁護士の就職活動とは?

弁護士の就職活動も、一般企業とあまり大きく変わりません。5月の試験が終わって、9月の合格発表前から事務所説明会などが始まり、事務所研究を行い、エントリーシートを提出して面接を受けていく、というスタンスになります。なお、上記で挙げた大手法律事務所(5大法律事務所)などは、合格発表前からインターンへの参加を求めるところが多いですので注意が必要です。
司法修習が始まる12月までに就職が決まる方も多いですが、そうでない方は、司法修習と並行して就職活動を行うことになり、地方で司法修習を過ごす場合は、そのまま地方の修習先でお世話になった弁護士事務所などに就職するケースもあります。いずれにしても、一般的な弁護士事務所は、事務所により得意分野や取扱分野が違うため、ご自身が進みたい分野をしっかり見極めて就職活動を行うことが大切です。
一般的な法律事務所への就職に際し、年齢や学歴などはあまり関係ありません。一般企業での就活と同じですが、大切なのは人柄やコミュニケーション能力です。弁護士としての就職活動では、当然、皆司法試験に合格していることが前提となっていますので、その上で、人柄やコミュニケーション能力、これまでの経験などを見られているということになります。

現役弁護士インタビュー

弁護士の具体的な仕事や働き方のイメージはつかめたでしょうか?ここからは、少数精鋭の弁護士法人で勤務する若手弁護士と、弁護士法人で勤務後、独立して事務所を経営している弁護士の2名を紹介します。

少数精鋭の弁護士法人で勤務!冨田興太郎弁護士

冨田弁護士

交通事故や医療過誤を扱う弁護士法人で活躍中!

新田・天野法律事務所/弁護士
冨田 興太郎 先生


2013年、中央大学法学部卒業後、同大学法科大学院に進学。2015年、司法試験に合格。2016年、司法修習を修了し、弁護士登録、新田・天野法律事務所に入所。主に訴訟事案を担当し、依頼者とのコミュニケーションを欠かさない丁寧な対応を心掛けている。趣味は読書とロック・フェス参加。

弁護士を目指したきっかけを教えてください。

進路を決めかねていた高校2年生のころ、俳優の木村拓哉さん演じる検事、「久利生公平」の活躍を描いた映画『HERO』を観て検察官に興味を持ったのがきっかけです。
それまでは検察官という職業があることさえ知らなかったし、司法試験を受験するなんて考えたこともありませんでした。
映画を観て『かっこいいな』と思い、検察官になれる方法を調べ、法学部への進学を決めました。影響されやすいんですよね・・・。

検察官志望から弁護士として今の事務所に入所することになった経緯を教えてください。

法科大学院在学中の春休みに、3週間ほど法律事務所のベテラン弁護士のもとで研修をする機会がありました。
銀座にある所属弁護士5名ほどの法律事務所だったのですが、そこでの研修で、弁護士は職人気質というか汗をかいて働いていることを知り、それまで抱いていた弁護士のイメージが変わりました。
司法試験の合格が発表された9月から就職活動を始めましたが、研修をした法律事務所のように、一人ひとりが活躍できる少数精鋭の事務所を探して採用面接を受け、最終的に新田・天野法律事務所への就職を決めました。入所後に直属の上司になるであろう若手弁護士が熱心にアプローチしてくれたこと、裁判を傍聴し、代表の新田弁護士が尋問する様子を間近に見たことなどから、「この人たちと一緒に働きたいと強く思ったことが決め手ですね。

弁護士として主にどんな仕事をしていますか?

交通事故や医療過誤を主に取り扱っています。顧客の多くは保険会社で、最近では保険金の不正請求に関する相談も増えています。
入所当時、弁護士は私の他に3人という小規模な事務所でしたので、1年目から交通事故による重度の後遺障がいなど重大な案件に関わることができました。
新人にもどんどん仕事を任せてくれる懐の深さと、『この人のやり方を盗みたい』と思えるお手本が間近にいる、恵まれた職場で働いています。

実務の現場で印象に残っていることなどを教えてください。

実務の現場では、法律の知識より、綿密な調査がカギを握ることを実感した事案です。
ある交通事故の事案で、ドライブレコーダーの記録がなく責任の所在が争点になったことがありました。保険会社の専門家や自動車の技術スタッフと連携して調査を行い、何度も打ち合わせを重ねて証拠を揃え、最終的には我々の主張が認められました。
法廷に立つのは私一人ですが、さまざまな人と協力したことで良い結果が得られ、弁護士という仕事の醍醐味を感じました。

弁護士としてのやりがいなどについて教えてください。

上述したように、法廷に立つのは私一人ですがさまざまな人と協力することで良い結果が得られる点に、弁護士という仕事の醍醐味を感じますね。
また、やりがいを感じるのはそうした大きな事案に限りません。約款の解釈や保険料の支払いに関することなど、法律に関するちょっとした相談を受けることも多く、調査した結果を伝えると喜ばれ、次へのモチベーションにつながっています。

弁護士を目指す方へメッセージをお願いします。

資格とは「入り口に立つこと」です。
司法修習に参加して実感したのは、多様なバックグラウンドを持つ人が集まっていることです。年代も幅広く、40代で会社を辞めて司法試験を受験した人もいます。弁護士資格を取って入り口に立ちさえすれば、誰にでも活躍できるチャンスがあります。
いま司法試験に向けて勉強している皆さんも、これから目指そうとお考えの方も、司法試験合格後に手にする「資格」という入り口の先に、自分らしくのびのびと働けるフィールドがあることを信じて頑張ってほしいと思います。

独立して法律事務所を経営!小堀信賢弁護士

小堀弁護士

大手法律事務所から独立して一国一城の主に!

TAC/Wセミナー講師・弁護士
小堀 信賢(こぼり のぶまさ)講師


早稲田大学社会科学部卒業。その後、予備試験を経て司法試験に合格。司法修習を経て、都内の大手法律事務所に就職。現在は、地元である東京都西東京市において、自ら立ち上げた田無法律事務所で日々依頼者のために奔走する、新進気鋭の若手弁護士。

弁護士として主にどんな仕事をしていますか?

離婚、交通事故、債務整理、刑事事件…といった具合に、ジャンルを問わず扱っています。いわゆる街弁ですね。
※街弁とは、個人で開業し、主に地域住民からの依頼を受ける弁護士のことをいいます。

街弁として独立されるまでの経緯を教えてください。

弁護士登録後、まずは、テレビシーエムなどでも有名な比較的規模の大きな弁護士法人(法律事務所)で勤務しました。地方の支店で一通りの弁護士実務を経験したのち、紆余曲折を経て地元に戻り今の事務所を開業するに至りました。
弁護士として、まず、比較的規模の大きな弁護士法人で様々な実務経験を積めたことは、独立開業するにあたって大変役に立っています。

弁護士としての1日のタイムスケジュールを教えてください。

朝10時に出所して夜19時に帰るのが原則…のはずですが、実際には出所時間も帰宅時間も日によってまちまちです。
出所後のタイムスケジュールも、抱えている仕事の進捗状況により日々異なっており、訴訟の期日等で一日中外出していることもあれば朝から晩まで書面を作成していることもあります。

街弁としてのやりがいなどについて教えてください。

自分で考えて仕事を進められるという点です。
ある相談を受けたときに、いかなる手段を用いて、どのような流れで事案を処理すべきかといった大局的な点ももちろん、訴状等を作成する際にどのような内容とするかといった局所的な判断も自分で行うことになります(ボスがいる場合は、裁量の広狭はボスによりますが)。
読みやすさ・文章の美しさも意識しながら訴状等を作成するのは、なかなか楽しい作業です。

まとめ:弁護士になるには?弁護士とは?

1

弁護士になるには司法試験に合格する必要がある。
受験資格を得るルートは予備試験ルートと法科大学院ルートの二つ!

弁護士は高度な法律の知識で人々の権利や利益を守る専門家!働き方も無限大!

ここまでお読みいただき、弁護士とはどのようにしてなれるのか、どんな仕事なのかお分かりいただけましたでしょうか?
漠然としたイメージを持たれている方が多い弁護士という仕事ですが、高度な法律の専門知識を用い、人々の悩みや不安を解決する専門家としてこれからの社会に必要不可欠な存在なのです。
また、弁護士というと、はじめから皆高い志があって目指しているのでは?というイメージがあったかもしれませんが、今回の実務家インタビューで紹介した冨田弁護士のように、映画やドラマといったささいなことがきっかけとなって法曹を目指す方も多いのです。
弁護士なんて…と、思わずに、興味があればぜひ目指してみてはいかがでしょうか?

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