国際関係学部生のための外交官のすすめ

国際関係学は広い

国際関係学の関心は、現実の国際社会の問題の実態を総合的に捉え、それらを解決するための道筋を見つけることにあります。国際社会で起こる問題は広範にわたるため、国際関係学が扱う分野は国際政治・国際経済・国際法といった複数の学問領域をまたいでいます。また、この世界に住む人々の行動を文化に着目して考察する、比較文化論や文化人類学などの学問領域も発達してきました。近年では、多国籍企業やNGOは大きな力を持つようになり、国際関係に大きな影響を与えるようになりました。これを受けて国際関係学では、国家だけでなく多国籍企業やNGOといった多種多様なアクターの行動を分析してきました。これらの行動を理解するためには、国際政治、国際経済、国際組織の知識に加え、政治学、法律学、経済学、文化人類学、社会学といった様々な学問を横断的に学ぶ必要があり、「国際関係」を標榜する学部・研究科においては、多様な科目が提供されています。

国際関係学を学んだ人の進路

国際関係学を学んだ人の進路国際関係学が扱う分野の広さから、それを学んだ人の進路も様々です。一般的に、国際関係学を学んだ人は国際社会の問題を理解する力に富んでいます。国際的に展開する企業にとってそのような理解力を持った人物は重宝されるため、サービスや製造、金融、といった業種には、大変多くの修了者が就職している傾向が見られます。

しかし、国際関係論を通じて持った興味・関心に即した仕事を見つけるとなると、それはなかなか困難です。特に、安全保障や国際法など政府がほぼ独占的に行なう分野を学修した方の多くは、それらに対する興味・関心とは異なった仕事に就くことがほとんどです。

ダイレクトに興味・関心を満たす仕事=外交官

外交官となって働くには、2種類の試験のうちのどちらかに合格する必要があります。外務省専門職員試験と国家総合職試験です。前者は外務省が独自に実施している試験です。「専門職員」という名前のとおり、外務省専門職員には特定の国・地域や分野のスペシャリストとして活躍することが期待されます。対して後者は人事院が実施している試験です。こちらはゼネラリストとして、外務省という組織をリードする役割を果たすことが期待されます。

外務省専門職員として採用された場合、研修語として言い渡された言語を用いた仕事を軸として、長期間をかけて国や分野の専門家へと成長するキャリアプランを描くこととなります。例えばウクライナ語の研修となれば、ウクライナにある日本の大使館や総領事館と東京の外務本省を3~4年ごとに繰り返し勤務し、「ウクライナのことなら私に任せろ!」というレベルの経験・知識を身に付けていくことになります。日本とウクライナの良い関係を促進するには、日本とウクライナの二国間関係のみならず、日本とウクライナが置かれている国際社会全体の状況についても正確に分析せねばなりません。それはまさに、皆さんが学んできた国際経済・国際法・安全保障・文化に関する知識を最大限に活用できるフィールドです。さらに、これまではあくまで「観察の対象」だった国際事象の中に当事者として飛び込み、その解決のためにダイレクトに活躍することができます。外交官として働くことで、国際関係を学んで抱いてきた興味・関心に合った仕事をすることが可能なのです。

外務省専門職員試験への適性

外務省専門職員試験では、専門科目として憲法、国際法、経済学、外国語、時事論文という5つの試験が課されます。国際関係論を学んだ人の特徴の一つは、様々な学問の知識を持っているということです。大学で「憲法入門」、「国際法入門」、「経済学入門」といった授業を履修したことがある方も多いのではないでしょうか。翻って外務省専門職員試験の受験者を見ると、国際法や経済学を履修した経験がある方の数はかなり限られています。その中にあって、たとえ入門的なものであっても、国際関係論の学習のために憲法・国際法・経済学の知識を得てきた方々は他の受験生と比べてアドバンテージを持っているといえます。そのアドバンテージを活かさない手はありません。

TAC・Wセミナーは外交官志望の皆さんを応援します

TAC・Wセミナーでは、毎年大勢の外務省職員を輩出しています。専門知識や留学の経験を生かして働きたい方には奨学生割引制度も用意していますので、是非ご応募ください。

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石川 大貴 さん  
>石川 大貴 さん

2015年度 外務省専門職試験 最終合格

一橋大学
国際・公共政策大学院(在学中に合格)

受験語:英語
研修後:ロシア語

平和な国際社会構築に最も直接的に関われる仕事

大学時代は国際関係学部に所属し、国際政治学ゼミに入って国際政治に関する知識や思考力を養いました。専門職大学院に進学した後も、引き続き国際関係を専攻しました。国際関係を学ぶことで、多様な仕事に就くチャンスを得ることができる反面、「大学で学んだことをダイレクトに活かして働きたい」と考える人にとっては、就職先が限定されるという意味でリスクも出てきます。私は「国家間の戦争のない平和な世界を作りたい」という思いを胸に国際関係を学び始めたのですが、今も変わらずにその思いを持ち続けています。依然として国家が大きな影響力を持つ現代社会において、外務省で働くということで、平和な国際社会に最も直接的に関わることができると思います。私と似たような興味・関心を持っている方は、是非外務省専門職員を目指してみてください。

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