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合格体験記:特別区 I 類 墨田区

2008年度合格者 橋本 雅未さん

中央大学法学部法律学科21年卒業見込み

【内定先】
特別区 I 類 墨田区
【最終合格先】
国家 II 種(文部科学省・厚生労働省・労働局)
【受講歴】
地方上級・国家 II 種一年合格フルコース

公務員になろうと思った動機

 以前からより中立的な立場で社会貢献がしたい、と思い公務員を志望していました。そして、自分の将来を具体的に考えるようになった大学3年生のとき、数多くの公務員の中でもより身近で、具体的な問題を解決して社会に貢献する地方自治体職員になりたいとの思いが強くなりました。

 特に特別区は首都である東京の顔としてそれぞれの地域に根ざした取り組みを活発に行っており、他の自治体の牽引役となっている点に魅力を感じました。その中で墨田区は、私が以前から関心のあった環境政策に力を入れている点、そして東京スカイツリー建設に伴う生活環境の変化や新たな文化の誕生に携われる点等、今後職員として働くにあたりやりがいのある区だと思い志望しました。

教養試験対策

 教養科目については,1月頃まで一般知能(判断推理・数的推理)しか、手をつけていませんでした。しかも1問でもいいから毎日解き続ける、という講師や先輩のアドバイスにも苦手という意識から従っていませんでした。しかし配点が高く、捨てることが出来ないため直前期は、頻出度が高く、解き易い問題を繰り返し解くようにしていました。

 一般知識(自然科学・人文科目)は夏休みにビデオを見ましたが、本格的に詰め込んだのは1月中旬以降でした。この際、世界史・物理・化学・地学・数学は捨てました。これは試験では判断推理と数的推理で点数を稼ごうと思い、知識分野に時間を割くのは不効率だと考えた為です。しかし、私は最後まで知能が解けるようにならず、しかも併願した各種試験で捨てた科目の出題数が多いことが判明したために、世界史・地学の頻出分野を勉強し始めました。

 時事問題については模試の復習、『受験ジャーナル』(実務教育出版)の時事問題完全攻略号を活用していました。

専門試験対策

 専門科目については、ほぼビデオで授業を受け、聞き取れないところ、分らないところが無いよう、何度も巻き戻して見ていました。毎回ビデオを見終えた後に出来るだけ早く『セレクション』(早稲田経営出版)を解くようにし、全授業終了後に『セレクション』1周を目標としていました。この目標はほぼ達成したものの、2周目に問題を解いたときに、知識があまり定着していなかったため、すべての問題を解けるようにするのではなく、頻出であるA問題が完璧に解けるようになってから次のB問題に手を出す、という方針に変え、徐々に知識を深めていくように心がけました。

 『セレクション』を解く際は、肢の何が間違っているのかを意識しながら解き、間違った問いの解答部分にはマーカーを引いていました。

 特別区の試験は全体的に基本的な知識を問う問題が多く、行政系科目である政治学、行政学、社会学のどれかがその年によって難しくなると聞いていました。そこで対策としては、捨て科目をつくらず、基礎をしっかり固めていくことが重要だと思いました。私は初めのうちは社会学を捨てていましたが、先輩上記の話を聞き、2月であったにもかかわらず講義のビデオを見始めました。本番では運良く直前に学んだ社会学で点数を稼ぐことができたことからも、この選択は正しかったと思います。

 ただし、科目の習得のしやすさ、好み等人それぞれなので勉強の進み具合を見て捨て科目を作るか否かを決めるべきだと思います。

 最後に模試ですが、Wセミナー主催の特別区の模試は全て受けました。その際、復習に力を入れ、自分が理解していない分野を把握するよう心掛けました。模試は本番の予想問題が出題されるので、難しい問題が多いと感じましたが、しっかり復習するべきだと思います。

面接対策/官庁訪問対策

 面接対策としてはWセミナーの『人物試験マニュアル』を熟読し、面接の知識を頭に叩き込むことから始めました。また、第一希望の区に行き、雰囲気を掴むように努めました。後はひたすらWセミナーの仲間と練習していました。面接対策を始めた時期は1次試験合格後で、2次試験まで10日間ほどしかなく慌ただしい日々を過ごしたことを覚えています。この合格体験記を読んでいる皆さんは、一次試験の勉強の合間に少しずつ自己分析等、面接対策をはじめておくことをお勧めします。

 面接シートについては、面接がほぼ書いた内容に沿って行われると知ったため、大学のキャリアセンターでの個別指導を受け、納得がいくまで何度も書き直しました。

 面接は短時間で自分を最大限にアピールする場であるため、インパクトが強く、面接官に好印象を与えるようなエピソードを書くようにしました。

 本番では、お辞儀の仕方、話の聞き方、答え方等、面接官に好印象を持っていただくように気をつけました。

Wセミナーに入学した経緯

 公務員試験は独学で勉強するには試験科目が多く、効率が悪いと考えた為、試験情報を多く持っている予備校に行こうと決めていました。そのなかでもWセミナーに入学を決めたのは、家から近く、大学の身近な先輩達が通い、そして多くの合格を勝ち取っていた為です。

 実際に通ってみて、Wセミナーは受講生の数が多く、ライブの授業の数も多いことから知り合いが増え、情報収集がしやすく、良い環境が整っていたように思います。

 合格することが出来た今、Wセミナーに入学して本当に良かったと思います。

合格の瞬間

 1次試験の合格発表、2次試験の合格発表、内定の報告と3回の結果発表を経験しました。なかでも1次試験の合格に一番驚き、大喜びしました。それは、教養択一は思うように点が取れず、専門論文の予想を外しハチャメチャな論文を書き、全く手ごたえが掴めず落ちたと思っていたからです。このような状態で1次試験合格をインターネットで確認したときは天にも昇る気持ちでした。

 最後に希望区役所からいただいた内定の報告で、ようやくほっとした気持ちになることができました。そして、今まで支えてくださった多くの方々への感謝の気持ちで一杯になりました。

受験生活を振り返って思うこと

 受験生活はあとから後悔することばかりでした。私は5月に勉強を始めましたが、記憶があるのは12月になって焦っているところからです。そして3月頃の直前期は、朝起きて寝るまでほぼ自宅の勉強机に噛り付いていました。しかし、冷静に振り返ると焦ってばかりであまり勉強に集中できず、時間だけが過ぎていたような気もします。もっと早い段階から具体的な計画を立てて、こつこつと勉強すればこのようなことにはならなかったと反省しました。

 さらにもう一つ、初めの段階から志望を絞りすぎてしまったことも反省しました。特別区は試験日が早いこともあり、科目の選択の際にも特別区に必要なものだけを選び、日々の問題演習も基本的な問題を中心に行っていました。

 そして迎えた特別区の1次試験では、専門論文で準備していなかったテーマばかりが出題され、何とか択一の知識で書ききったものの試験後、「特別区は終わった。」と思いました。その後、国家2種、県庁を受験するにあたり、試験科目を確認して刑法や国際関係の授業を受けていなかったことを心底後悔しました。年内はあまり捨て科目を作らず、自分が受験するであろう試験の科目を見て広く授業を受けるべきだと思います。

 私は試験を1ヵ月後に控えた時期に新たな専門科目を勉強し始めることはリスクが高いと判断し、今まで学んできた科目の難解な問題の習得に努めました。

受験生へのメッセージ

 長い受験生活のなかでは、心が折れそうになることが何度もあると思います。私自身、計画性がなく、追い込まれなければエンジンがかからない性格から、直前期にも知識が定着しておらず、このまま公務員試験勉強に打ち込んでよいのだろうか、民間も受けようか、と悩む時期もありました。

 こんな私が、なぜ合格を勝ち取ることが出来たのか、それは最後まで諦めなかったから、だと思います。どんなに勉強が思うように進んでいなくても「本番は、奇跡が起こるかもしれない。」と希望をもって、前向きに勉強を続けました。苦しい勉強をやめずにいられたその理由ですが、それは公務員になるという決意を、説明会に参加し、先輩たちの合格体験記を読むことである程度固めていたからだと思います。時間的に厳しいかもしれませんが、気分転換を兼ねて説明会に参加することをお勧めします。

 さらに、弱気になった私の背中を押してくださった講師の方々や友人たちの存在も大きかったと思います。がけっぷちの状態におちいっても塞ぎこむのではなく、講師の方や友人たちに話を聞いてもらうのが良いでしょう。きっと今からでも負けない試験対策を聞くことができ、がけっぷち状態は自分だけでないことがわかり、前向きな気持ちになると思います。

 最後に、長丁場の試験において体調管理は非常に大切です。私は最後の試験1週間前に風邪をひき、思うように追い込みができませんでした。このようにならないためにも普段から栄養・睡眠をしっかりとって、これまでがんばってきた成果を試験で十分に発揮できるようにしてください。

 みなさんの努力が報われ、合格できることを祈っています。

合格スケジュール

2007年
5月 地上・国 II の1年フルコースに通い始める。
一般知能、憲法、経済原論が始まる。
6月 民法が始まる。
7月 大学の試験やレポートに追われる。
某省庁にインターンシップすることを決める。
8月 インターンシップしながら休日に講義のビデオを見る。行政法が始まる。
9〜10月 夏休みにためた講義のビデオを消化することに専念。自然科学は捨てることに決める。政治学開始。
11月 経済原論のゼミを休まず受ける。教養論文講座開始。
12月 説明会に積極的に参加する。行政学開始。
実力診断模試を受け、出来は悪いがまだ間に合うと開き直る。
2008年
1月 教養科目対策をようやく始める。大学の試験後から本格的に専門科目の問題集を解き始める。
2月 一般知能系、法律系及び行政系のゼミが始まる。ゼミで危機感を覚え、自分を追い込んで勉強する。
3月 専門論文対策を始める。択一模試を受ける。
4月 問題集及び模試で間違った問題をひたすら解きなおす。オール模試を受ける。
5月 1次試験。専門論文の出来の悪さに不安を感じるが、切り替えて他の試験に備える。
6月 国 II 、県庁の1次試験。
7月 特別区2次試験を受験。国 II の官庁訪問に専念。国家公務員も魅力に感じる。
8月 特別区最終合格。墨田区採用面接。国家 II 種2次試験。
9月 墨田区役所内々定の連絡を受ける。
 

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